CNCIグループには、ケーブルテレビ局の枠にとらわれない様々な仕事に挑戦している社員がいます。今回は、各社の2年目事務系社員が集結し、この1年間で経験してきたことや挑戦したこと、事務職特有の悩みや学びなどについて意見交換しました。事務系若手社員のリアルな働き方について、お伝えします!
<事務系座談会参加者>
・S.Hさん
株式会社キャッチネットワーク お客様満足創造本部 感動メディア1課
・S.Oさん
ひまわりネットワーク株式会社 コンシューマー営業部 店舗グループ
・M.Kさん
おりべネットワーク株式会社 営業部 営業推進G
・F.Mさん
株式会社ケーブルテレビ可児 営業部 営業企画G
・R.Tさん
シーシーエヌ株式会社 コンシューマー営業部 推進2課
・H.Iさん
グリーンシティ・ケーブルテレビ株式会社 営業部 企画調査グループ
挑戦と成長の繰り返しでスキルを広げる。
──2023年4月入社の事務系職の皆様には、今回は、1年目を終えて経験されてきたことなどを伺います。お互いに刺激や学びになる座談会にしていきましょう!
―まずは最初の質問です。現在のお仕事について教えてください。
では、私からお話ししますね。私は営業部に所属しており、メイン業務はショップでのサービスご加入手続きなどの対応です。あと、番組出演など放送部の仕事もしています。2023年度は「おりべ情報局」という番組に出ました。2024年度は「でこぼこ体験隊という番組」に出演する予定で、おりべネットワークの管轄エリアである多治見市・土岐市・瑞浪市といった地域のアクティビティや施設を紹介するんです。
私も営業部所属です。お客様対応も担当しつつ、チラシ作成などの業務を任されています。他にも、イベントや加入特典などの企画も担当しています。
加入者を増やすための企画を考えているんですか?
はい。ケーブルテレビ可児の事業エリアは可児市と御嵩町だけで、社員数も多くないので、私も含めてみんながさまざまな仕事を担当しているんです。
そうなんですね。企画のターゲットはどのような層なんですか?
対象は、未加入のお客様ですね。ちなみに、私が現在考えている企画は「抽選会」です。これまではお子様向けの企画が多かったのですが、少し方向転換して、今はお子様から高齢者まで、全年齢に合うイベントを実施しています。H.Iさんも同じ営業部の所属ですが、どのようなことをされていますか?
私は、お客様の問い合わせがあった際に営業をしているのですが、最近は本社で開くイベントの企画・運営も担当するようになりました。F.Mさんと似ていますが、私が企画しているのは、グリーンシティのエリアである名古屋市守山区・尾張旭市・瀬戸市にお住まいであれば、どなたでも参加できるワークショップの企画が多いですね。2月にはひな祭りに合わせて、地域の業者さんにお手伝いいただき、「お雛様の絵付け体験」を実施しました。
面白そうなイベントですね!
私は、M.K さんのように、普段はショップに来店される地域のお客様の対応をしています。具体的には、契約の手続きやスマホの操作相談など。実は、私もお客様対応に加えて最近イベントの企画・運営も担当するようになりました。H.Iさんと同じで、どなたでも参加可能なイベントです。ひまわりネットワークには、ひまわりくんというキャラクターがいるのですが、その似顔絵を描いて持ってきてもらうと、いちごバウムクーヘンをプレゼントする企画なんです。
ひまわりネットワークさんの企画も面白そうですね!
ありがとうございます!R.Tさんも営業部所属ですよね?
そうです。私は、コンシューマー営業部の拠点係に所属しています。名前の通り、シーシーエヌを知っていただく拠点の窓口を広げる仕事です。各拠点に担当者がいまして、私は配属されてから主に家電量販店様を任せていただいています。家電やテレビを買ったタイミングでお客様にお声がけして、シーシーエヌにご興味がおありでしたらケーブルテレビやインターネット回線といったサービスを紹介させていただくという営業の流れですね。自分で家電量販店様の店頭に立つこともありますが、基本的にはスタッフの方に入っていただいて、私の役割はディレクションになります。
同じ営業部所属であっても、それぞれ異なる業務をされていますね。S.Hさんは営業とは違ったお仕事をされていますよね?
ニュースの記者をしています。刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市、西尾市を事業エリアとしているキャッチネットワークには地域の特派員制度があって、私は知立市を担当しているんです。地域の方や行政の方からイベントなどの情報をご提供いただいたり、自ら地域の情報を探したりして、発信したい旨をデスクに相談してニュースとして流していくんです。
自分で情報を集めてきて、発信できるのはいいですね。
ありがとうございます。視聴者の方々に「この場所、面白そう!」とか「この地域に住んでいて良かったなあ」など、心に響くようなニュースを発信することが仕事の醍醐味であると先輩方からよく聞きます。私もこの思いを持って日々仕事に取り組んでいます。
──それぞれ現在どのようなお仕事をされているのかがつかめてきましたね。
ありがとうございました。
─任せてもらえる仕事が増えたきっかけを教えてください。
グリーンシティ・ケーブルテレビ H.I )
私の場合は、1年目はお客様の対応がメインで、2年目からイベント業務やホームページの更新も担当するようになりました。きっかけとしては、新しい業務にチャレンジしてみたいと上司や先輩に相談していたことですね。異動に伴う担当振り分けのタイミングで、得意分野で活躍できるようにということで、新しい業務を任せてもらえることになりました。
イベント企画・運営を任され始めたきっかけもH.Iさんに近いですね。私もお客様対応の業務に慣れてきて、上司や先輩に「新しいことやってみる?」と声をかけてもらったので、「頑張ります!やってみます!」と伝えて今に至ります。店舗業務で耳にする、地域のお客様の声を参考にしてイベントの企画に励んでいます。
私が放送部の仕事を任せてもらえるようになったのは、おりべネットワークの方針や文化のおかげだと思います。「若手にやりたいことをやらせてあげよう、新入社員は番組に1回出演させよう」といった文化が社内にあるんです。元々、私が放送部志望で入社したのを尊重してくださったのを感じます。生まれ育った多治見の魅力やニュースを、テレビを通して伝えられるのは地元で働く醍醐味だと思います。よく知り合いからも「見たよ!」と言ってもらえますし、店舗に知人が顔を見せてくれたりするので、手応えがありますよね。
私は配属当初からイベントの運営を担当していました。その流れでイベントの企画やチラシ作成などの業務にも携わるようになりました。任された仕事に対して、真摯に取り組んでいくうちに、それが発展したということですね。
私の場合、配属当初はなかなか成果を上げることができなかったんです。いわゆるマニュアル型の営業トークしかできず、踏み込んだコミュニケーションを取ることができなかったのが原因です。ですが、自分なりに試行錯誤を続け、お客様の反応を見ながら自分らしいアプローチを磨き上げていったんです。その過程を見てくれていたからか、今では「家電量販店はお前に任せる」と担当を持つことになりました。お客様に寄り添えば寄り添うほど、「分かりやすかった。ありがとう!」と感謝の言葉をいただける機会が増えるので、充実感を感じやすい仕事だと思います。
現在はメディア関連の部署で業務をしていますが、入社時に配属された営業の部署ではインターネットやテレビの専門的な知識が必要でした。私はWi-Fiやインターネットに関する知識がほとんどなかったため、毎日のように先輩に質問して、勉強をして必要な知識を身につけていきました。異動後の今はまた覚えることだらけで大変ではありますが、自分が書いた記事が番組で放送されたりすることも体験でき、感動しながら働いています。
──同じ事務職であっても皆さん業務が幅広いですね。日々の頑張りが評価され、新たな仕事を任されていく姿が印象的です。
お客様との会話が入社後の壁?皆が体験した共通の課題。
─続いて、成長を実感したタイミングについて、教えてください。
私は、お客様とお話しすることが楽しくなってきたことですね。配属当初は接客に苦手意識があり、緊張していたんです。ただ、先輩の接客を見ながら参考にできるポイントや口調などを取り入れたりすることで、段々と余裕をもって対応できるようになっていきました。配属から1か月経った頃には身構えることはなくなっていましたね。今では「また会いに来たよ!」と来店いただけるお客様もでき、接客を楽しめている自分に成長を感じますね。
よく分かります。私も配属されたばかりの頃は、お客様からの質問に答えられなかったらどうしようか不安でしたね。お客様とお話しする際に緊張からテンプレの会話しかできなかったことも一緒でした。私の場合、研修期間中に先輩に同行する中で段々と慣れて自分なりの営業スタイルで会話ができるようになっていきました。
自分の営業スタイルが固まるきっかけになった出来事はありますか?
先輩が私たち若手向けに「営業塾」という名の勉強会を開催してくれたのは助けになりました。その際、わからない業務に関してはWordで手順書をつくりフォルダにまとめて置くというお話を聞き、自分でもお仕事フォルダを作成しました。あと、お客様から「笑顔が素敵だから、安心して聞けました」と言っていただけたことがあり、それ以来明るい声や笑顔を忘れないようにしているんです。これが自分の個性なのだと思うので楽しみながら仕事をしています。
私も楽しみながら業務に取り組めているのが成長したところだと思います。まだイベントに慣れていなかった頃は、どれだけ確認しても不安でビクビクしていました。でも先輩のアドバイスに沿ってロープレをしたり、現場経験を重ねていくことで、次第に自分のことよりもお客様のことを考えられるようになってきたんです。どうしたらもっと楽しんでいただけるイベントになるだろう、と工夫をしたりするのが面白い。外部の代理店の方や先輩など、皆で力を合わせてイベントを企画運営するのは大変ですが、手応えの大きな仕事だと思います。
学生時代って、ある程度コミュニティを選べるじゃないですか。でも社会人になったとき、「本当に多くの方と関わるんだな」と感じたんです。そのギャップから、私も配属直後は様々なお客様とどうコミュニケーションを取っていいのかわからず、右往左往していたのを覚えています。知識も自信もない自分を変えたくて、一生懸命勉強しました。イレギュラーな接客が求められたときなど、正しい対応を先輩に聞き、その都度メモを残していったんです。すると段々とできることが増え、自信もつき、お客様とのコミュニケーションを楽しめるようになっている自分に気づきました。皆さんのお話を伺っていると、接客対応に不安を覚えるのは、1年目としては普通のことなのかもしれないと思えてきました(笑)
私は家電量販店で接客することもあるので、家電の知識があると来店されたお客様のご相談に対応でき、その後、信頼感を築いた状態で自社の営業トークにつなげやすいんですよね。なので、家電情報はかなりインプットしましたね。また、同じお店に入っている他社の方々のトークやイベントなども、採り入れるべきところがないか能動的に観察し、自分の成長につなげられるようにしていました。
私が成長できたと感じるのは、自分を客観的に理解できるようになったことですね。ただ漠然と教わった通り仕事をこなすのではなく、一人でできる仕事とできない仕事、今すべきこととそうでないこと、何かあったときに誰に聞くべきか、などを整理して理解して対応していくことを心がけているんです。おかげで、昨年会社のアプリの販促企画を担当した際には企画から販促物の制作、データの分析などを自主的に推進することができ、結果として通常の2倍以上の反応を得ることができました。
──それぞれ最初は不安を感じながらも、乗り越えて成長されていますね!
―失敗経験と、そこから得た学びについて教えてください。
普段、社内からの電話がほとんどですが、ある日お客様から電話がかかってきたんです。そこで私が出たとき、つい普段通り「お疲れ様です」と言ってしまって。それまで電話をとる機会もなかったため、これは対策を打たなければいけない、と自分でマニュアルを作って対応するようになりました。内線の場合、外線の場合でどう出るかとか、電話上で確認すべきことなどをまとめたんです。
マニュアルつくるのはいい手法ですね。
電話って、自分の気持ちを整える前に出ないといけないので、マニュアルが手元にあるだけで、安心して出られるようになり、その後回数をこなすごとに電話応対の流れも身につけることができたと思います。
電話応対でもよくありますが、慣れていない業務で焦っているときは注意が必要ですよね。私も誤字脱字や日程の認識違いなどのミスをした経験があります。一番大きかったのはチャンネルガイド、いわゆる番組表の校了日を勘違いしてしまったミスです。何かを間違えると焦り始めてしまい、ミスが増えていったりするんですよね。そこで私は確認の時間を細かくスケジュールに入れてミスをしないように気を付けるようになりました。
私も認識の相違による失敗経験があります。自分が口頭で伝えた2日間の訪問日程が、お客様に正確に伝わっていなかったんです。それ以降はお客様とのやり取りをなるべく記録に残すようになりました。
お客様に訪問日程が正確に伝わらなかった経験、私もあります。
新人時代にやりがちなミスなのかもしれませんね。ここまでのお話を聞きながら思ったのですが、失敗って起きて初めて危険性が分かるんですよね。やっぱり失敗経験をもとに、対策を打っていくという姿勢が大事になるんじゃないかなと思います。
私もお客様のご自宅に業者さんが訪問する旨をお伝えした際に、1日目は確認、2日目が工事ですとお伝えしたつもりが、うまく伝わっていなかったことがありました。この経験から、伝え方を工夫するようになりました。記録に残すのはもちろんですが、お客様の表情を見ながら説明の仕方を変えたり、図を描いて伝えたり、お客様に100%ご理解いただけたと感じるまでご説明し切ることを意識するようにしています。これも失敗を経験したからこその対策ですね。
私はイベントの企画を初めて任せていただいた際、目の前のことばかりにとらわれすぎて、並行して準備すべき仕事などがすべて締め切りギリギリになってしまったことがありました。結果として予定していた期日には間に合ったのですが、自分が気づけていない作業にギリギリで気づく体験はなかなか肝が冷えました。そこから、逆算して考える必要があることに気づきました。今ならイベント当日の運営している状態をイメージして、案内用のPOPが必要だったり、集客に向けた販促が必要だったりとタスクも事前に把握できます。
皆さんが自分と同じような失敗を経験していると聞いて少し安心しました。私もお客様にサービスの説明をしたつもりが認識がずれていたという経験がありました。こちらが知っている情報を相手も知っていると思い込んで説明してしまったんです。その経験から、相手の状態を知ることを心掛け、相手に合わせて説明するなど丁寧なコミュニケーションが大切だと考えるようになりました。メディアで地域に情報を発信する立場として、情報の受け手目線をなくしてしまってはいけませんからね。
──それぞれ失敗からさまざまなことに気づかれていますね。
地域と、人と。つながりを大切に働ける場所。
―皆さんが働かれている会社の魅力を教えてください。
一番の魅力は、人の温かみを感じられる点です。店舗やイベントで、地域のお客様が「ひまわりさんいつも見てるよ!」とよく声をかけていただけますし、社内では上司や先輩から気軽に声をかけてもらえます。3カ月の新入社員研修の間に、他部署の方と顔を合わせられるのもいいですね。
私たちも、地域の方々、社内の方々ともに親近感を持てるのが魅力的だと感じています。ひまわりさんと同じように、地域ごとのお祭りやイベントで、「番組見てるよ」とよく言われますね。社内では、社員全員と交流を深めるコミュニケーションワーキングという活動があります。最近みんなでやったのは、謎解きゲームや卓球やカードゲーム 。風通しが良く社員同士の仲が良い会社なんです。
おりべネットワークも地域のお客様や社内の方々との距離が近いですよ。会社自体の規模も大きすぎないため、関わらない人がいないくらい近い関係性で働けます。営業部でも会社のホームページやアプリのバージョンアップの会議に出たりと、社内に部署の垣根がなく、どんどん業務の幅を広げていけるのも魅力だと思います。若手の意見も大事にしてくれるので、私は会議に出る時には事前にやりたいことなどを考えて出席しています。
ケーブルテレビ可児もそうですが、お客様と近いのはケーブル業界として共通なのかもしれませんね。私たちの会社も大規模ではないため、同じ部屋に社長や取締役がいて、ちゃんと見てもらえているという安心感もあります。パンフレットの改善に関する企画書を書いた時も直接見てもらえてうれしかったです。
シーシーエヌも若手が色々なことにチャレンジができるところが魅力ですね。1年目から現場での経験をたくさん積むことができるので、早くから成長できる環境だと思います。やってみたいと思ったことに関しては、積極的にアイデアを聞いてくれるので、挑戦する姿勢も身につけられるかもしれません。あと、うちも社員同士の仲がとても良いんです。この点は、仕事を長く続ける上で大切なので、誇りを持ってPRしたいですね。
キャッチネットワークも、1年目から色々なことに挑戦させてもらえる環境です。私が特に魅力的だと思うのは、地域に住むお客様のことを考えながら頭を使っていること。どうやったらお客様が喜ぶかを一緒に働くみんなが毎日考えているんです。先輩の言動や仕事ぶりからもそう感じますね。
―では、最後に2年目の意気込みをお願いします!
2年目の一番大きな目標は、地域のことをよりたくさん理解すること。自分で足を運んで、地域内の人々やスポットについて知っていきたいです。メディアとして、地域に貢献できることは何かを常に考え続けようと思います。
私は、大きく2つあります。1つ目は効率化を意識して仕事に臨むこと。1年目は時間をかけてサービスや仕事を覚えることに精一杯だったので、時間も意識しながら早く成果を出せるようにしたいです。2つ目は後輩ができたので、彼らが相談しやすい環境を作ることですね。後輩から相談があった際は、忙しい姿を出さずに、むしろ聞いてくれてありがとうというくらいの気持ちで対応していきたいと考えています。
私もS.Oさんと一緒で、まずは、入ってきた後輩たちが働きやすい環境を作っていきたいです。仕事で不安なことがたくさんあると思うので、親しくなってサポートしてあげたいですね。自身の業務では、より多様なチャレンジを通して、私にしか任せられない分野をつくることを目標にしています。
私も後輩育成と言いたいところなのですが、ケーブルテレビ可児には今年度、後輩が入らないんです。だから、その分、私がしっかりして、会社に貢献できるよう成果を出していきたいんです。まずは、現在企画段階から携わっている案件の実現を目指します。
私は、2年目とはいえ、まだまだ成長できる伸び幅があるので、もっと基礎的な知識やスキルを身につけていきたいです。放送部の仕事では新しい番組に出るので、地域での認知度をより上げられるようにしたいですね。
M.K さんが言われたように、2年目もまだまだ仕事を通して成長できることがたくさんあると私も思います。初心を忘れずに、引き続き自分から能動的に学び続けていきたいです。1年目では前任の先輩のサポートを受けながら家電量販店での営業をしていましたが、今年度から完全にひとりで対応するので、頑張っていきたいと思います。
※掲載記事の内容は、取材当時のものです
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